バセドウ病

バセドウ病

バセドウ病とはその1

みなさんは、バセドウ病と言う病気を聞いたことがありますか?

 

芸能人の方で、この病気を患っていると発表した方もいらっしゃいますよね。

 

また、バセドウ病を理由に有名な歌手が引退宣言したこともありました。

 

そのようなニュースなどを通して、みなさんも「バセドウ病」と言う病名だけは聞いたことがあると思います。ですが、実際にはどんな病気か知っている方も少ないことも事実でしょうね。

 

私を含め、ほんどの方がそうだと思いますが、自分がその病気になったり、家族や知人がその病気になったり、そのようなことがないと、疾患について知ろうとは思いません。

 

ですが、このバセドウ病は、誰にでも起こりうる病気だと思っていたほうが良いです。なぜなら、あるとき、友達や家族、また、自分にそのような症状が起こったら、早めに受診するなど、対策が出来るからです。

 

バセドウ病も他の疾患と同じで、早期に発見できれば症状も改善しやすいでしょう。ですから、誰でもバセドウ病にかかる可能性があると思って、ここではバセドウ病の症状などについて勉強しておきましょう。

 

さて、バセドウ病とは、免疫が何らかの原因で異常に働くようになり、自分自身を攻撃してしまう自己免疫疾患です。みなさんもご存知のように、免疫とは、そもそも、外敵から体を守る機能ですよね。

 

外から、細菌やウイルスが侵入すれば、体を守ろうとする免疫システムが、からだの中でそれに対する抗体をつくり、外敵を排除しようとします。

 

バセドウ病

バセドウ病とはその2

そんな優れたシステムを持っている人間の体ですが、自己免疫疾患と言う病気になると、何かしらの原因によって免疫システムに異常が発生します。

 

そして、なぜか、体の成分も外からの敵として、見てしまい、自分自身を攻撃するように抗体をつくり出すのです。免疫システムがおかしくなり、自分の体の中にある成分を攻撃してしまうのですから、私たちは自力ではどうしようもありませんよね。

 

バセドウ病は自己免疫疾患のなかのひとつです。バセドウ病は、甲状腺にあるTSH 受容体が、敵と見なされてしまいます。これは、脳の下垂体で分泌される「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」を受け取る受容体です。

 

ですから、この受容体が敵と見られてしまうと、TSH 受容体に対する抗体が体につくられます。それによって、受容体が刺激され、結果、甲状腺ホルモンが分泌を続け、過剰な量になってしまうのです。

 

バセドウ病は、このような免疫の異常で発症する病気ですが、免疫異常の原因については解明されていません。

 

みなさんは、甲状腺ホルモンと言うものに、なじみがないと思いますし、どういう機能をするホルモンなのかご存知ない方が多いと思います。甲状腺がどこにあるか、ご存知ない人も多いと思いますが、首にあり、そこから甲状腺ホルモンを出しています。

 

甲状腺ホルモンはいわゆる、元気を出すホルモンです。甲状腺ホルモンが身の代謝を促進していますから、やる気などを起こさせる、本来は良いホルモンなのです。

 

バセドウ病

バセドウ病とはその3

通常、甲状腺ホルモンの分泌量は、常に一定に保たれているものです。ですが、過剰に分泌されると、バセドウ病などを始め、さまざまな病気、症状となって現れてしまいます。

 

甲状腺ホルモンが出すぎてしまう病気を、総称して「甲状腺機能亢進(こうしん)症」と呼んでいます。この代表的な病気がバセドウ病なのです。

 

バセドウ病の症状としてあげられるものは、首にある甲状腺の腫れ、眼球が出る、食欲増加、体重減少などです。ですから、たくさん食べるのに痩せてしまったり、眼球が飛び出てきてしまったり、このような症状はバセドウ病が疑われます。

 

ほかにも、動悸や、不整脈、疲れやすい、息切れも症状として出てきます。

 

そして、頻脈や、高血圧、のぼせ、イライラ、多汗、のどの渇きも、バセドウ病には、よくみられる症状です。

 

バセドウ病というものは、20 代や30 代の女性に多い病気だと言われています。このような年齢層でバセドウ病が発症すると、治療に不安が出てきてしまいます。女性の20 代、30 代と言えば、時期的に就職や、結婚、また、妊娠や出産などを迎える歳です。

 

このように、人生の節目が重なる年代であり、そんな時期にバセドウ病を発症してしまうと、治療を始める上での不安材料が出てくるわけです。

 

例えば、「バセドウ病になってしまうと子供を生めなくなる」などと誤解をしている人も多いでしょう。また、「病気が治らないと就職できない」と言う不安を抱える人も多いでしょう。これらは、全くの誤解であり、病気について、正しい知識を持ち、きちんと治療を受けていれば、普通に生活することが可能です。

 

バセドウ病

バセドウ病の治療方法

若い女性に多いと言われている、甲状腺の病気、バセドウ病。「最近、調子が悪いな」と、軽い気持ちで病院に行ったら、検査結果で、突然、バセドウ病だと診断された方は、ショックを受けると思います。

 

ですが、バセドウ病の治療法は確立されていて、きちんと治療を続ければ、治る病気だと言われています。ですから、「原因不明の難病だ」と落ち込むことはありません。

 

確かに原因が不明ですが、適切な検査を受けて、その人に合った治療計画を経て、主治医のもと、きちんと治療を受ければ治ります。自己判断で薬を飲むことをやめたり、通院をストップしたりすることは、病気を進行させるだけですから、それは絶対にやめましょう。

 

さて、バセドウ病と診断されたら、どのように治療を進めていくのか、その方法をご紹介しましょう。バセドウ病の治療法ですが、現在は薬物療法をはじめ、アイソトープ療法、また、手術療法の3 つが確立されています。

 

バセドウ病と診断されて、特に大きな理由がない場合、薬物療法からスタートします。薬物療法とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌してしまうことを抑えるための、抗甲状腺薬を服用することです。

 

飲み始めてから、その効果が出始めるまでには、長い期間がかかり、8 週間以上は様子を見ます。その後、検査をしてみて、甲状腺ホルモンの分泌量が正常に戻ったら、半年くらいかけて、薬の量を少しずつ減らしていきます。

 

薬の服用量が必要最少量となり、1 年か2 年、それが続くと、最終的に薬の服用を中止するか、どうか、更に検討されることになります。

 

ですから、バセドウ病と診断され、それが初期の軽い段階であれば、薬を飲み続けて、最短で2 年くらいで治療が終わるということになりますね。病気は早く見つけて、すぐに治療をスタートすれば、回復も早いです。もちろん、これは薬が効いて、順調に症状が回復してきたケースで最短2 年と言われています。

 

薬物療法で使う、抗甲状腺薬の良いところは、基本的に誰でも使えるところです。妊娠中であっても、授乳中であっても、この薬なら服用することが可能です。ですが、副作用もあり、白血球が減少してくるなどの副作用が出た場合、薬の服用をストップするケースもあります。こうなった場合、アイソトープ療法や、手術療法に進むことになります。

 

バセドウ病の治療法である、アイソトープ療法とは、抗甲状腺薬を使って副作用のあった人や、抗甲状腺薬で良い効果が出なかった人(薬が効かなかった人)の治療法です。また、一度、甲状腺の手術をしたけれど、再発してしまった人も対象となります。

 

アイソトープ治療法とは、「放射性ヨード」の入った薬を飲む治療法です。

 

ですから、抗甲状腺薬と違い、誰でも飲めるというわけではなく、妊娠中や、妊娠の可能性のある方、また、授乳中の方、18 歳以下の方はこの治療法は受けられません。

 

それから、バセドウ病の手術療法は、甲状腺を少し残し、切り取る治療法です。甲状腺が大きく腫れた人や、早く治したい人、また、先ほど説明しました抗甲状腺薬が使えない方、アイソトープ療法をしたくない方が対象となります。

 

バセドウ病

おすすめ